
Masashi Sasaki
2024年12月2日
肩こりの対処方法
「肩こり」とは
肩こりや腰痛などで共通することは、筋肉が硬くなってしまっているということです。筋肉が硬くなるといってもその状態は一つではありません。
筋肉が縮んでいる
筋肉が伸ばされている
筋肉やその周りの組織が動きづらくなっている
このように筋肉が硬いという状態についても複数あるわけですが、それを更に肩こりに当てはめると以下のようになります。
呼吸が浅く、横隔膜をうまく使えない代わりに肩の筋肉を使っている
猫背姿勢で常に肩の筋肉が緊張する姿勢になっている
意外と呼吸ができていないという事実

まずは、呼吸が浅いパターンについてお話ししていきます。ですが呼吸が浅いといってもよくわからないと思うので、自分の呼吸がどんな状態なのかまずはチェックしてみましょう。
1:自覚症状チェック
⬜︎ 呼吸が苦しい時がある
⬜︎ 口が開いていることがある、口呼吸である
⬜︎ 手足が冷たい、痺れることがある
⬜︎ 疲れやすい
⬜︎ 集中が散漫になりやすいい
2:呼吸量チェック
唾を飲み込みたくなったり、首や肩の筋肉に力が入るまでの時間を計測する
<手順>
普段通り呼吸します
息を吐き、鼻をつまみます
そのままの状態で息を吸いたくなるまでの時間を計測します。
40秒以上が正常となります。
3:肺活量チェック
息をできる限り吸ってから限界まで息を止められる時間を計測します。
60秒以上で正常となります。
いかがですか?これらに一つでも当てはまれば呼吸が浅い可能性が高いので、見直す必要があります。
呼吸と肩こりの関係性について

呼吸の動きは通常胸とお腹が同時に膨らむように息を吸い、身体が萎むように息を吐く。息を吸う時に主に働く筋肉が「横隔膜」という筋肉ですが、この筋肉が働かないために肩を持ち上げるように呼吸をおこないます。
その時に肩や胸の筋肉を代用して呼吸をおこないます。これは運動している時にも起きる動きですが、呼吸は一日約23000回おこないます。これ程までに使うとどのような筋肉でも疲れてしまいます。
猫背姿勢✖️肩こり

多くの方が在宅ワークやデスクワークを行い、パソコンやスマホと向き合っているので、猫背姿勢に近い状態になっている方が多くいます。
猫背の姿勢は、背中が丸くなり頭が前に飛び出しているような状態を指します。この状態の場合、肋骨の動きがそのほかの筋肉によって妨げられるため軽い力で息を吸うことができなくなります。ここで前述した呼吸の話に戻るのですが、それだけではありません。猫背姿勢は背骨に沿って走っている交感神経幹を刺激してしまい、常に酸素が必要な状況になるので呼吸数が増えてしまいます。
そのため、まずは呼吸を見直すことが肩こりの軽減には必要となります。皆様もぜひ自分の呼吸を見直してみてはいかがでしょうか。