
Masashi Sasaki
2025年3月11日
筋膜、テンセグリティ、細胞(Fascia, Tensegrity and the Cell)
noteに以下の内容の記事をアップしました。
冒頭をご紹介いたしますので、ご興味ある方は下記のリンクよりご覧ください。
https://note.com/masashi_sasaki/n/n16bcaf7abe49?sub_rt=share_pw
1. はじめに(Introduction)
一般的な人体の説明が**「人間の体は最も複雑な機械である」という表現で始まることに疑問を呈します。確かに人体は驚異的に複雑ですが、単なる機械ではありません。人体は「自己調整する生物システム」**であり、単なるパーツの集合体ではなく、各部分が相互に影響を与え合う動的なシステムであるという点が重要です。
機械と人体の違い
1. 機械の部品は交換可能 → 人体の組織は適応し、成長し、変化する2. 機械は外部からのメンテナンスが必要 → 人体は自己修復機能を持つ3. 機械は直線的な因果関係に従う → 人体は非線形で、多次元的な関係性を持つ人体を「部品の集合体」として扱うことの問題点を指摘し、特に外科手術や関節置換においてこの考え方が誤解を招く可能性があります。
例えば、人工膝関節を入れたからといって、それが元の膝と完全に同じ機能を果たすわけではないのです。補足:テンセグリティとは?・テンセグリティ(Tensegrity)は、「Tension(張力)」と「Integrity(統合)」を組み合わせた造語で、張力と圧縮のバランスによって構造が維持される概念を指します。・この考え方は、建築やデザインにも応用されており、生物学的な構造にも当てはまります。・人体の筋膜システムは、まさにテンセグリティ構造であり、一部が変化すると全体に影響が及ぶのです。